今回、PCを追加するにあたって20Uの19インチラックにすべてが乗らなくなるのが確定したので、27Uの19インチラックに更新するとともに15年落ちのラックマウントケースを捨てて、今風のラックマウントケースに交換し高密度化することになりました。電源が猛烈に熱を持ってて爆発しそうだったからというのもあります(笑)。おそらく自作のラックマウントサーバはこれで最後になるでしょう。国内で手に入らない部材を海外通販したりして何のかんので2台組むのに1か月以上かかったのでこんなタイミングでの投稿に。

ケースは中国Gooxiのストレージシャーシを購入しました。見た目がかっこいいくらいの理由で、簡体字のオンラインマニュアルしかない素敵な奴です(英語版サイトはリンク切れ:笑)。録画サーバ用の3.5インチx4のSASバックプレーンモデルRM1104-660-HTSと、仮想環境サーバ用の2.5インチx10のSASバックプレーンモデルRM1010-660-HSの2種類を購入。まともな電源ユニットを搭載するため電源ユニット無しとしました、というのは、ATX1Uの500W級電源は平気で2~3万円くらいするので、キューブPCでよく使われていて安いFlexATX1U電源を流用するためです。詳細は後述します。

RM1010-660-HS


皆さんも真っ先にケース付属ファンを確認しますよね? というわけで開けてみると3ピン! 4Wも食うファンが! 6発も! 15000rpmで55.5dBの凄まじい奴です。まぁ6発あるのであとからバラで買うなら13,000円相当のおまけ? なので……いらんわ! お望みならタンデムファンで12発積めます。
せめて4ピンならなぁという感じですね。ちなみに調整で丸1日このファンをつけた状態で稼働させてましたが、1m以内にいると自分の声が自分の耳に届かないくらいの爆音です。掃除機と比較するのは生ぬるく、エンジン全開で動く重機のすぐ横にいるくらいの感覚でしょうか。このPCは寝室に置くのですよ(笑)。
というわけでファンを交換することに。マザーボード側に4ピンのファンコネクタが8個ついてるので、マザーボード側から制御する前提で4ピンの40mmファンを6個手配してもよかったのですが、このマザーは例の「使ってると必ず死ぬ」AtomC2000搭載のC2750D4Iなので、次のマザー(未検討)がファン6発コントロールできない可能性を考慮して超低速の3ピン40mmファン6発(ワイドワーク4028TL12B/A、2500rpm、15dB)に交換することにしました。Amazonの在庫をすべて買い占めました。これで6発フル回転してもまずまず納得の騒音レベルに。


続いてスライドレール組み込みに小一時間頭を抱え、結果的にこのような間抜けな固定方法に。普通は角ナットがポストフレームの内側にくるもんです。どうもGooxiはタップの切ってない丸穴の空いたレールにこの方法で固定することを考えているようですが、角穴だとボルトだけではセンター出しが出来ないので止む無くこんなことに。これだとサーバがツライチにならないので残念な感じ。仕事で使ってるDELL,HP,NEC,FUJITSUのラックサーバではこんなことはありえない。


バックプレーンは10台のHDDをホットスワップできる仕掛けなので、当然のようにSFF-8088です(正確に言うと、SFF-8088が2つと、SAS/SATA直結コネクタが2つ付いてて合計10台対応)。このコネクタ1つに4つのSAS/SATA信号が相乗りしている感じです。通常はSAS HBAからSFF-8088 to SFF-8088ケーブルを使ってつなぐのですが、C2750D4Iはオンボードで12ポートのSATAを積んでいるので、これをそのまま活用します。
つまりオンボードSATAx4をSFF-8088にまとめてバックプレーンに繋がないとといけません。この用途のケーブルは「SFF-8088 to SATAx4 リバース ファンアウトケーブル」という特殊なケーブルが必要で、通常のSAS to SATAx4ファンアウトケーブルとはTXとRXが逆転した結線になっています。このケーブルについて国内のWeb情報としては見当たらずRedditあたりでまとまったスレッドがありますがいずれにせよ入手困難なケーブルです。中国から輸入。


電源ですがENHANCEの450W 1U FlexATX電源(約1万円)を使用します。理由は国内でまともなATX1U電源が入手できないためです(せいぜい300Wなのに3万円とか…)。が、これも無条件で使用できるわけでなく、1Uラックマウントケース側がATXではなくFlexATX規格で作られていないと、電源ユニットが一回り小さいので固定が不可能になるのです。GooxiのケースはATX規格なので、変換用の当て板が必要です。これはイギリスから輸入しました。物は400円くらいですが輸送費が8000円くらいかかりました(笑)。頑張ってアルミ板でも切り出せば200円くらいで出来るでしょう。


そんなわけで完成。ありがたいことにファンシュラウドがついてましたが何のマザーを想定したのかわからず、合わなかったのでつけていません。
1Uケースの場合、マザーボードのバックパネルはマザーボード付属品が使えないので、ラックマウントケース側で用意するパネルを切り出して形を合わせるのですが、Gooxiの場合は別売りのバックパネルが設計ミスしていてほぼすべてのマザーボードで使用不能なのでつけていません(というか買ったけど使えないので捨てたという方が正しい)。詳細はもう一台のPCで説明します。

RM1104-660-HTS


こっちはなぜか4ピンで6発。10,000円相当の品。13000rpm/51.5dBなのでこれも爆音ですが4ピンのためPWM制御が入れば2000rpm程度まで落ち、まあまあ問題ないくらいに(ただ今年の夏は結果的に常時8000rpmくらいで回っていたので寝てる間に割と頭がおかしくなった)。寝室に置くのはちょっと憚られる騒音ですが冷却不足でHDDが死ぬよりましなのでこのまま使うことに。


録画サーバはE350のMicroATXマザーなので、1U化は困難が予想されます。Gooxiの網目状のバックパネル(オプション)を中国から輸入して取り付け、不要なところを墨入れしましたが、この時点でダメっぽいのがわかりますね。左のネジのすぐ右側の縦線が本来のATX規格の位置、に対してGooxiのパネルを取り付けるとさらに内側に数ミリの「はみだし」があって、ここにコネクタがかぶると使用不能ということになります。ちなみにこのバックパネルは鋼板製なので、ニッパーで切るとニッパーが死にます(1つダメにしました。ほかのラックマウントケースメーカはこの手のパネルをアルミ板で作っているのが普通)。


マザーボードを取り付けてみましたがものの見事にアウト。周囲全てでオプションのバックパネルのはみだし部分が少しずつコネクタにかぶっていて、実際にはケーブルを差し込むことができない状態です。全部の網をカットすれば真ん中のコネクタのみ使えますがそれはバックパネルが取り付けられてない状態と何も変わらないので外すことに。これはもう1台でも同じ状況でした。1600円の燃えないゴミが出来ただけとなった。


さて、大方の予想通り録画サーバにPT2を使っているので32bit PCIです。とりあえず事前に手配していた32bitPCIを延長する基板付きケーブル(Amazonで売っているエスエージェーの「PCIバス延長ケーブル 10cm」)で延長しました。無事に取り付けられたように見えますがPCIコネクタ側を見るとケースからはみ出していることがわかります。1Uラックマウントケースにこの方法で拡張基板を搭載する場合、許容されるのはPCIコネクタ1つ分の厚みだけになります(つまり左の横倒しになっている白いPCIコネクタよりも上に物が飛び出してはいけない)。しかしコネクタを固定している基板が大きすぎて飛び出しているのでケースの蓋が閉まりません。この延長ケーブルはラックマウント用ではないみたいですね。というわけで使用不可に。


もう使えないのは確定のPCIバス延長ケーブルですが、PT2のように1スロット目いっぱい使って実装されているようなカードでは、こんなことも起こります。奥の方に光っている銀色の部分はPT2のチューナユニットですが、2本ある32bitPCIにベタかぶりです。これでは延長するためのコネクタもマザーボードに差し込むことができない。最近の1Uラックマウントサーバ用マザーボードのレイアウトを見ると、この部分はスロットを置いてなくて代わりにM.2コネクタだけがあったりするのはこういう理由。SAS HBAや10GbE NICもヒートシンクがかぶるからこの位置のスロットはカード横倒し搭載のケースでは事実上使えないわけです。

と、ここまで確認した後で、録画サーバを長時間停止できないので、そそくさとすべてを再度タワーケースに組み込みなおして復旧した後で対策を練る(笑)。


PT2を横倒しすると32bitPCIコネクタが2つとも使用不可になるので、結論としてはPCIex1から32bitPCIに変換するライザーカードを用意するしかありません。というわけで今度はアメリカから輸入。今時32bitPCI用ライザーなんてこれしかないのですが、「1U IPC Server」という記載の通りこいつも曲者です。電源はFDD供給タイプです。今時の電源でこのコネクタついてるやつあるのか。32bitPCIコネクタが異常にスリムですが、基板配線上コネクタ幅よりも基板幅を大きくとらないといけないが上述の失敗例の通り通常サイズのコネクタを使うと高さが1Uに収まらないからというのが理由で、特注コネクタでしょう。


「ほらな、1Uラックマウントサーバの自作なんて無茶だろ、いい加減あきらめろ」とでも言わんばかりのまさかのオフセット基板に思わず苦笑。カードが固定できない。しかし電気的に接続できたのでこれで勝利確定です。あとはショートしないように養生します。アンテナ線はケースに引き込んだ後でないと接続できないですな。そういえばPT2ってPCIex1 to 32bitPCI変換してまともに動くのかな? 動かなければこの移行作業は失敗となり、Celeron Jとかを積んだMiniITX新調して超高価なPT3買ってOSセットアップ、Bonドライバ導入、外部から録画できるようにWebサーバ建てたりなんだかんだと嫌なことが頭をよぎります。


が、接続バスが変わったことなど気づかないかのようにPT2は普通に動き完成。もうMicroATXを1Uに入れるのはこりごりです。なおこちらのケースはSAS直結コネクタx4の構成なので、SATAケーブル4本でOKです。OS用はホットスワップ不要なのでSSDをケース内にガムテープで固定。B-CASカードリーダもケース内にガムテープで貼り付け。このマザーのレイアウトだとメモリに邪魔されてCPU冷えないが大丈夫なのか。
こうして最後の自作ラックマウントサーバは一応成功裏に終わる。本来ライザーカード部分にあったはずの前後方向の補強用柱も干渉するので取り外し、強度がヘナヘナに(ネジ穴が少しずれる程度の影響)。これにもファンシュラウドがついてましたが見ての通りケーブルだらけで設置不能のため設置せず。


前面。スリムCD-ROMドライブが設置できる部分にはSilverStone SST-FPS01を使ってマザーのリアパネルからUSB3.0を手前に引き出してきていますが、こいつも曲者。USB3.0ケーブルをつなぐと前面パネルの青色LEDが点灯する癖に前面USB3.0にデバイス繋いでも認識されない。実は基板上にUSB3.0ハブが載っているので、このユニットに給電しないと使えないのです。給電されたら青色LED点灯するようにしてくれよ。そしてFDDコネクタを使うのやめてくれ。最近の電源だと変換しないと無いんじゃー。


えーっ! なんでぇー!(続かない:笑)

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