1ダースの鉛筆

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 鉛筆を新調した。前回購入したのは高校1年生のときだから、15年ぶりだ。今回はたまたま試験があるので前日に新調することになった。小学校のときのライバルが購入していたものと同じモデルだ。このままの形で筆箱として使っていたのを思い出す(笑)。彼とは4年生以来の好敵手で、学年の成績トップを良く争ったものだった。4教科なら僕の方が通算5回もトップを取っていて主席だったのだが、トータルで言うと音楽も運動も出来る彼のほうが上だった。ただ彼には独創性がなく、僕には少しだけあるという違いはあった。彼は合理的であったし、僕は理想的だった。結果としては、彼が勝ち、僕が負けた。えんじ色のuniは敗北と涙の象徴でもあったが、僕はもう大人になったのだ。

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