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ネットブックかつUMIDのPMを持っていても、外でネットにつながらないのであれば魅力が1/10くらいだ。正直hp b1900がメチャクチャ軽くなったくらいの恩恵しかない(相当な恩恵だが)。
そこで3Gモデムのb-mobile Doccicaを頼んでおいたのだが、届いた。価格は12,800円。

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DVDトールケースに収納されたそれはこんな感じで、USBメモリタイプの3Gモデムと、USB延長ケーブルがついている。PM側はUSB Aコネクタでないし、miniAコネクタでもない。なんとminiBなのである。だからminiB-USB Aのメスなんて変換ケーブルが無いとつなぎようがないが、この変なケーブルは1本だけPMに付属しているのでなくさなければどうと言うことはない。

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どうしてもPMと比較してしまうが、Doccicaドングルそのものがかなり大きく感じる。Doccicaを6個並べると、PMと同じくらいのサイズになる感じだ。このモジュールには3Gモデムユニット(SIMコネクタ付き)と無線LANユニット、それにmicroSDHCコネクタが内蔵されている。まぁemobileのドングルだって同じようなサイズだし、無線LAN子機のドングルも同じくらいのサイズだから、特別大きいわけではないのだろう。ちなみにメーカはZTE。WILLCOM COREあたりと同じメーカ。
今のところの問題は、USBケーブルが短すぎてこのドングルをどこに固定すべきか分からないことだ。PMを机において使うことはあまり無くて、だいたいが両手で持って使うと思われるので、このドングルが固定されていないと邪魔に感じる。次にminiB-USB Aのメスというケーブルで、なおかつ適切な長さのものを探す必要がありそうだ。適切な長さのモノがあればPMとドングルにベルクロを貼り付けて固定できる。

この装置は接続前に携帯電話かPHS(固定電話は駄目なようだ)で、サービスセンターに利用開始連絡(アクティベーション)をしなければいけない(自動応答なので話す必要はない)。どうも携帯電話(またはPHS)とDoccicaのSIMカードの電話番号を紐付ける作業をやっているようだ。同じ電話番号から複数のDoccicaをアクティベートをするとそのうち拒否されるのかも。

doccica
ドングルを接続するとすべてがフルオートで設定される。ランチャーはこんな感じ。プロパティシートを出しているので大きく見えるが、プロパティシートは閉じておくこともできる。3Gボタンを押せば3Gにダイアルアップされ、WiFiボタンを押せば公衆無線LANに接続する。公衆無線LANは、たとえばN700系の新幹線内などで使える。3Gモデムを使用する場合は10円/分、公衆無線LANを使用する場合は300円/回がチャージから差し引かれる。

説明を忘れたがDoccicaはプリペイドチャージ型の従量制通信モジュールで、購入時に500分の使用権がチャージされている。有効期間は90日間で、90日間以内に使い切らなかった場合はチャージした金額がすべて消えてしまう。ただし300円をチャージすることで有効期間を30日間延長することが可能。有効期間終了後60日以内に再チャージしないと、SIMが無効化されてもう使うことができなくなる。チャージは基本的にFOMAエリア内でしか行えないから、旅先では要注意だ。ランチャーからCHARGEボタンを押してクレジットカード番号を放り込めばチャージは完了するお手軽さもある。
XBOX LIVEのマイクロソフトポイントのように店頭で購入できるチャージカードもあるようだが、1000分(10000円)のものしかない。ただそんなヘビーユーザにはDoccicaではなく、b-mobile Hours150という150時間(9000分)で有効期間が480日のモデルがあるのでこちらの方が割安(39,800円)。これは期限延長などはできず、480日使うとSIMが無効になるので使い捨てモデルではあるが。

さて、スピードテストの結果。3Gの7.2Mbps接続ではあるが…。


ブロードバンドスピードテスト 通信速度測定結果
http://www.bspeedtest.jp/ v3.0.0
測定時刻 2009/10/14 12:46:51
回線種類/線路長/OS:モバイル回線/-/Windows XP/兵庫県
サービス/ISP:-/-
サーバ1[N] 33kbps
サーバ2[S] 127kbps
下り受信速度: 120kbps(127kbps,15kByte/s)
上り送信速度: 40kbps(40kbps,5kByte/s)


まあ惨敗ですね(笑)。ユーザーレポートも読んでいたし、MVNOだからこんな感じは予想してた。下りは20kbpsを下回ることもあり、3GってよりはPHSのAIR-EDGEがどこでも(島だろうが山の中だろうが船の上だろうが、FOMAがつながるところはどこでも)安定して利用できるという程度の認識になりそう。
だけどFOMAのエリアでPCが使える(しかもごくたまにしか使わない立場とすればかなりの安値で)のが最大のメリットなので、これにメリットを見いだせればb-mobileで良いと思う。それ以外はemobileのほうが常時3Mbpsくらい出るらしい。
参考までにコストを比較するとこんな感じ。一応縛り無しの前提。

・docomo:定額データプラン=定額10,750円/月。(ミニマムは2,735円だが、10回もWebサイトを開けばもう上限である)
・au:PacketWINシングル=定額6,930円。ただしデーターカードは専用。携帯電話をPCにつないで通信すると従量制パケット通信になってしまいパケ死。
・softbank:定額がなかったはず。データーバリュスーパー=11,130円/月でこれは427MB/月までの使用でこの料金と言うこと。これ以上使うとパケ死。
・willcom:新つなぎ放題(縛り必須)=定額3,880円/月。遅いのと電波切れやすい(マイクロセルなのでアンテナ密度が低くなると切れる)のが厳しい。
・emobile:データープランベーシック=定額5,980円/月。2009年現在、地下鉄や地下街で使えないのがかなり痛い。
・b-mobile:使用期限有りのプリペイド。一番得なのはたぶん3GHours150=39,800円/480日間。MVNOなんで3Gのくせに遅い。

仕事で絶対ならdocomo。仕事で絶対でもなければau。iPhoneならsoftbank。プライベート利用ならemobile。たまにしか使わないならb-mobileかなと。willcomは長期契約割引効いていても選択肢には出てこないケースが多いと思う。

てなわけで、しばらく使ってみます。

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