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Pioneerのカスタムフィットタイプスピーカーのハイエンド、TS-C017A。気がついたら注文していた(笑)。ランサーエボ(しかもCT9A)でスピーカー交換はどうなんだという意見もまだあるが、GSRはもともとレース特化モデルでもないし、余り気にする必要は無いだろう。が、取り付けてみるとやはりいろいろあるのだ。


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とにかく内張りを剥がす。最初はおっかなびっくりだからなんだかんだと小一時間以上はかかってしまった。ドアハンドルのところは混乱しないように構造を思い浮かべて外してやる必要がある。それでも硬いので、ドアハンドルのところのネジを外して内張り剥がしレバーをねじ込んでずらすくらいでいい。このまま下の方のプラピンを外してしまう。するとドアハンドルのパーツは内張りとともにずれて隙間が出来るので、改めてレバーをねじ込んでドアロック側を浮かそう。ドアロックとドアレバーには上側と下側の2箇所で噛みこんでいる。

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うちのCT9Aの場合の運転席側のスピーカー配線色。どっちが+側か分からないので、この30年の経験を元に赤だと判断した。爆弾解体屋じゃあるまいし(笑)。
どこにも情報が無いのだが、セディアとはカプラー形状が異なるようで、付属コネクタのポン付けは出来ない。しかも取り付け説明書に記載のあるのコード色といずれも一致しない(笑)。20年以上前に父親の車にカスタムスピーカーを組み込む手伝いをしたときも何とはなしにわかりにくいなぁと思ったが、今でも車の部材ってものは統一感がないことを1時間後に知ることになる。動けば何でもいいというやつだ。QCよりコストを取っているのだろう。
さて、コネクタが合わないので、本来はカプラー接続か既設のコネクタを切断してギボシ端子で接続するのだが、既設コネクタを切断すると元に戻せないのでこの方法はとらない。スピーカーについていたコネクタをざっとみると、茶色のものが既設のコネクタに合うように見えた。端子を破壊せずに取り出すことは専用工具がないと非常に困難なので、茶色のコネクタをニッパーで切り裂き端子部だけ流用するのが上の写真だ。さて、このままだとショートする可能性もあるので何か対策が必要だが、
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これであきらめた(笑)。ビニールテープで養生して終わり。極性が分からなかったのでひょっとしたら直後に配線を入れ替えるかもしれないと思ったためである(直後、もうどうでもよい事態が発生する)。

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このスピーカーはパッシブネットワークが付属しているが、設置位置に数秒悩むんだ結果ドア内側のスピーカ前方下側に貼り付けるのみとした。見えにくいが写真を右に90度回転させて座席からスピーカーを見下ろしていると考えれば分かりやすい。白いプラスチックピンの少し奥にある小さな黒い箱だ。本来はサイドビームに縛るのだろうがスピーカーホールからは見える場所に無かった。ガラスは一番下まで下げて作業している。こうしておかないと、配線などの干渉が起きても最後まで気がつかないからだ。

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ウーファーの組み込み完了。純正スピーカーは室内側にコネクタがあるので問題ないが、このスピーカーは外側(裏側)に端子が出るため、純正スピーカーコードをどこかで室内から追い出さないといけない。パワーウインドウの開け閉めで引っ掛ける危険を考えると、この位置から防振パッキンに任せて引き出してしまうのが得策だ。

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驚愕の事実(笑)。助手席側を10分程度で外すとカプラーの配線色が全然違うやんけ!(笑)
運転席側は赤と緑で、通常赤はホットで緑はアースだから直感で赤を(+)とみなしたが、今度は青と白だ。しかも被覆自体は赤(笑)。青=緑とみなす例はあるが…。
スピーカーは左右で相が合っていれば逆相であろうが別に問題ないので、運転席側にあわせることにした。スピーカーユニットは左右共通なので、ホットで取った方を今回も(+)に取る(つまり白を赤とみなす)。

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ツィーター用配線はサービスホールからパワーウインド/ドアロック配線と同じルートを使って再び室内側に引き込み、ドアミラー部分の三角パーツ部分に引き出す(三角パーツはドア内張りを剥がす時点で一番最初に取り外す場所)。今回ツィーターはこの三角パーツに取り付ける。ここまで4時間ほどだ。


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部屋に戻って三角パーツの加工に入る。パッケージから型紙を切り取れってのも不親切だが、三菱鉛筆でマーキングを行う。わざわざボール盤を出すほどの加工でもないので、今回はリューターにハイスビットを取りつけて使う。加工するとパーツ番号が分からなくなるので、削る前にメモしておく。元に戻す時はディーラーに注文する。
右側パーツMR441634 >PP<RH
左側パーツMR441633 >PP<LH
(PPはポリプロピレンのことだから別にメモらなくていいが…)


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取り付け完了。付属の取付金具をそのまま使用。さぁ、また駐車場に行こう。


運転席側
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助手席側
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完成。書き忘れたが、Aピラーのスピーカーは、カプラーを外しておく。内部配線を確認していないので想像だが、これをつないでおくとおそらくスピーカーはパラレル接続のため抵抗値が2オームになってどちらのスピーカーも大電流が流れ破損する可能性がある。


もう夜だし音も出せないので、エンジンをかけずにとりあえず数曲だけ聴いてみた。オレンジレンジとKOTOKOと霜月はるかとsavage geniusである。分かりやすくいうと、BLEACHと神無月の巫女とローゼンメイデンとエレメンタルジェレイドだ(笑)。
後部座席の純正フルレンジに引っ張られている感じがある。音像はツィーターが分離されて胸あたりから顎辺りに来たが、純正6スピーカーは口径が違えど一応全部フルレンジなので均質なイメージがあった。今回はLCネットワークで分離しているのでより明確に後ろのフルレンジに頼っている。要するに、擬似的な3Wayになっている感じだ。あまりよろしくない。
ヘッドユニットのイコライザープリセットをナチュラルにすると落ち着くが、それ以外のモードでは分離が激しい。例外的にバスブーストでは擬似的な3Wayの役割分担が明確になって非常に具合が良いが、ランエボの側面からアニソン放射しまくりだ。これでは熱気バサラである(笑)。プリセットをボーカルにするとかなりしっとりした感触を受けるが、低音側が絞られるので迫力には欠ける。カスタムプリセットは操作方法分からず今回は追い込みを行わない。

スピーカーの性質が同一方向で無いと追い込みもままならないのは、ピュアオーディオでもマルチスピーカーを使うAVオーディオでもカーオーディオでも同じだ。今後はカスタムプリセットで多少追い込んでみるが、深追いせずに早晩リアスピーカーをTS-J1700Aなどのコアキシャルタイプに変更する必要がありそうだ。

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