車載にzen20GB、普段はzen touchを使っている根っからのcreativeファンなのだが、さすがにこのご時世でHDD型PAPを持ち歩いてるのは面倒になってきた。特に持ち歩く荷物を減らして、ぶらつくくらいなら鞄すら持たず身軽なことが多い時に、2.5インチのHDD-PAPはあまりにも邪魔だ。いったいどこに入れろというのだ。
そして、¥4000-以上もするオプションで購入したzenのリモコンがついに圧潰したのを機に、touchは全く使わなくなってしまった。いちいち鞄から出してタッチパネルの操作などやってられない。そこで後継機種の選定に入ったわけだ。


zenの代替機であれば、zenしかない。zenシリーズは、いわば王侯貴族のような優雅な再生音質だ(iPodはEMINEMみたいな騒音だけ再生していればよいだろう:笑)。
というわけでzenシリーズの中でも最高といわれるzen neeonのシリコン版2GBにしようと思っていたが、店頭で何回も触ってみて、手ぶらで持ち歩くにはやはり大きすぎるという結論になった。
これ以上小さいとなると、厚くて小ぶりなzen micro photoかzen nano plusのどちらかになるわけだが、前者は厚いのでこれも手ぶらではハンドリングしにくい。nano plusはあまりにも華奢すぎるのと、もともとMuVoシリーズの名前付け替えなので正統なzenシリーズの音質ではないという評価が多かった。
そして、考えあぐねて最新のMuVo S200 1GBを選択したわけだ。

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nano plusを1周り大きくしたぐらい。メタリック塗装なのでこちらのほうが出来がよく見える。EM9dと組んでテストしたが、きわめて良好な音質。さすがにzen touchには劣るが、借りて試したnano plusよりははるかに良い。さてS200は歌詞の表示機能があり、mp3ファイルと同名のLRCファイルを入れておけば歌詞が表示できる。

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ん? 何の曲かわかった?(笑)


LRCファイルは、タイムコード付のテキスト。もちろん自分でmp3ファイルのタイムラインをメモしながら歌詞とともに起こしてもよいが、さすがに世の中そんなに面倒にはできていない。ちゃんとフリーソフトがある。
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こんな感じでmp3ファイルを聞きながら歌詞の表示タイミングをマークして、同期を確認してLRCファイルに書き出せばよい。当たり前だが、VBRのmp3にはLRCは使えない。mp3の再利用性を考えている人なら、VBRを使うなんて愚かなことはしていないだろうから大きな問題でもないだろう。
歌詞表示は面白いが、すぐに手間がペイしないことに気づいてあきらめるだろう。日本の場合は歌詞をアップロードすることは違法なのでLRCファイルを作りたければ全部自分で歌詞を打ち込んでいく必要がある。そういう観点では日本で歌詞表示が流行する要素なんて1つもないと思うが、まぁ暇つぶしをしたければどうぞという感じか。

操作についてはzenシリーズのジョグスイッチからスティックスイッチに変更になった。この操作についてはもう少し使ってみないとわからないが、悪いものではない。EQ設定は数パターン+カスタム1パターンあるし、バスブースト機能もcreative製品としては初搭載。ただ一度決めたら動かさないことが前提なのか、設定操作は極めて面倒。


全体の結論として、MuVo S200はzenシリーズではないもののzenの性能を受け継いだ製品といえる。大変に出来が良い。zen nano plusのLCD ON時のノイズトラブルや、ハード的に壊れやすいといった欠点を克服して、スタイリッシュに仕上げている。そしてMass Storageとして認識され、フォルダ単位でmp3を投げ込めば後はフォルダ順だろうがランダムだろうがシャッフルだろうが好きなように再生してくれる。ただしUSBの転送速度は1.1相当だ。箱にはUSB2.0と書いてあるが、High-Speedの文字列はシールで隠してあった。

さて、ネックストラップか何かを探して来ないとね。

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