友人のpiyokunも言っていたが、XBOX360でアイマスを進めていると致命的な仕様に気がつく。
・写真が5枚しか撮れない。
・TV出演ビデオが1本しか撮れない。

さすがにアイドルレベルが低いとアクシデント他でTV出演がきれいに決まらないことがあるが、それにしたってアイマスをやっていない間はTV出演ビデオを無限ループしているくらいだ(笑)。なんと言ってもHD画質で動いているといのはかわいいので。SD画質だとここまで惹かれないかもしれない。
そんなのはどうでも良いが、やはり成功したビデオは保管したいものだし、リリースし続ける歌の全てを保管できないのはちょっと問題がある(そのためのL4Uではあるが)。
そうなるとHDビデオキャプチャの要求が出てくるわけだ。

調査

現時点で割と低価格でHDキャプチャができるデバイスは2種類しかない。ハードウェアエンコーダはコピープロテクションなどを検出するし、いろいろと加工するにあたって融通が聞かないのでまたの機会に紹介したい。

1.PV4
OHPからしてなんだかなーと思うのだが、日本の法律ではグレーゾーンだからおおっぴらには宣伝できないだろう。PCIバスを利用するA/Dといった方が近く、A/DしてPCIバスに垂れ流すのでそれをHDDに記録すれば何とかなるというわけ。ただし32bitPCIでは帯域がギリギリなのでバスタイミングの調整はかなりシビアな模様。僕の友人が持っていて、地デジのキャプチャなどをしてみているようだ。入手性は極めて悪く、バルク品である。対応するOSはXP32bit。D4端子映像入力、光TOSLINK音声入力。

2.MonsterX
こちらは多少はマシなOHPではあるが、すでに生産終了品である。こちらも最近ちらほら見かけるが、基本的に入手性は悪い。同じくバルク品である。PCIex1なので帯域には余裕がある。XP32bitとVista32bitに対応する。またテストドライバとしてVista64bitにも対応する。制限としてはPC本体のメモリを2GB以下にしないとOSがクラッシュする(BSODにはならず、リセット)。またPCのサスペンドやスリープの復帰に対応しない(ハングアップする)。他にもA/Dのデータを出力するHDDはキャッシュ16MB(推奨32MB)の7200rpmHDDで更にRAID0推奨になっている。現時点ではHGSTやseagateの300GB以上のHDDでこれを満たすことができる。D4映像入力、光TOSLINK音声入力、アナログRCA音声入力。

今回は、どちらかといえば入手しやすいMonsterXを偶然見つけたので、こちらを購入した。MonsterXだと音声入力もRCAで入力できるので、接続の柔軟性は増す。

専用PCの考え方

メインPCはRAMを6GBにするつもりなので、MonsterXのためにそれをあきらめることは許容できない。他にPCIeがあるPCはあるか?→ない。
よろしい、ではHDキャプチャ専用機を作る。
実際の所、メインPCとキャプチャPCを共用するのは二つの面で無理が生じる。一つはキャプチャしている間は多くの場合プレビューがうまくいかない(もちろん、きちんとしたビデオカードと高速なCPUがあれば別だが)。もう一つはキャプチャしたデータをどう取り扱うかということだ。
可逆圧縮(というかただのA/Dデータ)の場合、2分程度でファイルサイズは5GBを越える。この大きさのファイルをいくつも保管するわけにはいかないだろうし、このファイルは現在販売されているもっとも高速なCPUでもリアルタイムで再生できないから、普通はエンコードして圧縮する。
だがHD解像度のエンコードは実時間の5倍~10倍程度の時間が必要になる。もしメインPCでエンコードするなら、その時間PCは使用できないことになる。
というわけで、HDキャプチャを行うには専用機とするのが良いと思う。キャプチャ処理自体はさほどCPUパワーを必要としない(Core2Duoの2GHz以上が推奨されるが)。必要なのはHDD速度とデュアルコアであることだけだ。
専用機ならエンコードに時間がかかっても放っておけばいつか完了する。その間メインPCは自由に使えるというわけだ。

僕の場合の特別な理由

オーディオラックに入っているHTPCのケースをそのまま流用するが、このラックはラック内の機器が全部動いているときに全体で700W(笑)を消費する。HTPCは最大300Wなので、ラックだけで1kW消費する(道理で部屋が暑いわけだ…)。したがって
・できるだけ消費電力の少ない構成にしたい。
・HTPCなのでコンポーネント出力は必須。できれば消費電力の下がるオンボードVGAで対応できればベストだ。
・MonsterXを取り付けるのでPCIex1×1が必須。
・MonsterXユーザが作成したMXcaptureを使用すればMonsterXの音声入力が使えるが、このインタフェースはDirectSoundに対応しない(制約大杉:笑)。従って一般的なビデオキャプチャアプリケーションと異なるエンコーダを組み合わせたいときは、サウンドカードが接続できなければならない。オンボードでも良いだろうが、HTPCではSoundBLASTER Audigy2を使用しているのでPCI×1が必要。
・最近のマザーボードはPATAが1chしか無いが、DVD-RWドライブの他に元のHTPCにつながっていたPATA-HDDが2台ある。データを持ち越したいので合計3chのPATAが必要だ。そうなるとPCIにPATAカードを挿して運用する必要がある。
・CPUのTDPはできるだけ小さい方がよい。でもパワーは必要。


次回はこの要請にマッチするPC”Artemis5″を検討します。つづく。

2 thoughts on “HDビデオキャプチャの要求

  1. 一応。PV4はXP64bitも対応してます。ネット調べたときは32だけみたいな書き込みあったけど、配布されてるドライバーには普通に64bit版が同封されてたり。OHPには明記してないんで、駄目元でドライバインストールしてみようとしたら、64bit用もあるじゃん、見たいな落ちでした。

    現在公開中のβ版ドライバーではVistaも対応した模様。Vista64bitに対応しているかは不明。

    PCIのレイテンシを128とかにすれば、1920でキャプれる場合もあるそうだけど、家ではいじっても1440までしか不可でした。一応、入力が2系統あるのが利点か?

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