噂のポメラをゲット。



一応未発表稿なのでぼかしとく。
さて、このポメラであるが液晶パネルは文句の付けようがない。キーボードのタッチも多少縦方向に余裕がないが、それを旨くこなせれば横幅はまず合格点以上である。おまけにトップカバーは自動車の塗装のようなものすごく高級感と耐久性のある素材だ。しかし。このポメラ、1ファイルが16KB以内に制限されていては、既存の原稿が何も入らないのである。これが致命傷となって1日で使うことをあきらめた。Vista上でだいたい16KBになるようにテキストファイルを切り出し、ファイルのプロパティでディスク上のサイズが15.6KBであることを確認したにもかかわらずポメラに移動すると開けないのである。この瞬間僕は15.6KBのテキストファイルが入ったmicroSDを思い切り踏みつけた(後でカウントすると8100文字を越えていたらしい。であればVistaのファイルのプロパティがおかしいのだ)。


大体ラノベ書きなら分かるだろうが、ラノベ1冊は400KB~600KBくらいであり、16KBでは30~40個に分割しなくてはならない。そこを許容するとしても、1ファイル16KB以内では1つのシチュエーションを書くためにはあまりにも少なすぎる。とにかく前後関係を読みながら微妙な文脈の推敲など出来ようはずもない。
アニメでたとえると、16KBという数字はAパートの前半までくらいの分量だ。時間的に6分程度である。ものにもよるが、たとえば人物の動きや発言だけではなくて、太陽の光の射し具合とか、キャラの表情とか、周りの雰囲気とかを文章で表す場合に、とてもではないが16KBでは書ききれない。
プロットを起こすにはちょうど良いだろう。しかしファンタジーやスペオペでは、相応の登録単語数が必要である。ところがポメラは制限付き100単語まで。お話にならない。
テキストブラウザに使えるかと思ったが、反射型液晶のため仰向けで使うとコントラストが落ちる。キーボードはバタフライ形状だが、机に置いて使うことを想定しているので両手で抱え持って何かをするようには出来ていない。そのような持ち方をすると何かの拍子でたたまれてしまい取り落としそうになる。おまけに16KBを読む時間など頭の中でステージを造りキャラを動かしながらだって、5分もあれば充分だ。推敲するというレベルではない。
これでいて、隣に鎮座するシグマリオン3とほとんど重量が変わらないのだ。あんまりだろうと思う。まぁ、2万円程度としては良くやったと言わざるを得ないが、後継機種に大きく期待しよう。

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