STEEL ANGELSと呼んでくれて構わない(謎)
事の始まりは鏡開きも終わり正月気分が抜けたころに唐突に届いた荷物である。
年末年始頃、ちょっとしたピンチにあった僕は、心療内科で相談していくつかの薬を変えてもらってテストを進めていた。その中にはそれほど体に合わないものもあり、入力した覚えのない内容のメールをいつの間にか誰かに送っていたりして、薬が切れたころに、ああ、これが「電波届いた?」的なあれか~などと感心していたりしたのである。
そんな状態であれば、自分のアカウントで、身に覚えのない通販履歴があるのも納得であろう。今時の電子商取引は否認防止があるため、(ミスかどうかはともかくとして)これは間違いなく僕が手配したに違いないのだ。
どうしたものかひとしきり悩んだのち、有り余るはずのパワーに着目して、ESXiでVMを運用しているAtomサーバ機のリプレースに使うことにした。ケース側がどんな仕様なのかは、以前紹介したほうの記事にあるAtomC2000サーバのくだりを参照してほしい。
壁は1つしかないように思われた。そう、ケース側のドライブケージよりもマザーボード側のSATAポートのほうが少ないのだ。
このころベストな薬の組み合わせと用量を見つけ出していた僕は、晴れ渡る快晴の青空のように澄んだ頭を1割程度使ってさせてどうするべきか考えた。
結論はSAS HBAを導入することだ(笑)。ポートが足りないならこれしかない。どっちにせよケース側のバックプレーンがSAS6Gまでなので現行製品のSAS HBAで内部8ポート品ならオンボードSATA側と合わせて10個のドライブケージをすべてつなぐことができる。
この後、SASケーブルを買ったり、
1U用のL型PCIe変換コネクタが見当たらないのでPCex16バス延長ケーブルを買ったり、
せっかくUSB3.0が実装されてるんだからESXi6.7をインストールし直すついでに起動用USBメモリもUSB3.0にしたいよねと思って探すとUSBメモリにMLCを使っていることが「売り」になっていることを知って感心したり、
試験運転中に突然シャットダウンするので何だろうなと色々調べたところケースに取り付けたファンでは冷却が追い付いていない(以前紹介した記事で2500rpmの40mmファン6発に交換している)に気付いて山洋のシロッコファンを某ルートで手配したりして、
リプレースが完了したのであった。ちなみにパワーが余ってるのでいろいろVMをインストールしてたらメモリが足りなくなったので、ECC UDIMMをさらに2本追加手配して64GBにしてから本格運用に入る予定。
かつての個人向けエンタープライズが流行った時代より手配はしやすくなったけど、コンシューマ向けとエンタープライズ向けが完全に分離された今となっては、敷居のほうが高くなった気がしますね。主に金銭面で(笑)。この誤手配の被害額は上記の写真から判断してください(爆)。
その後
メモリの価格も底を打っておりUDIMMとRDIMMが余り変わらない値段だったので、もうこの際RDIMMいってまえ!最大増設や!という感じでDDR4-2666のRDIMM32GBを4本買いまして。
127.9GBですなぁ。ということでこの話はここまで。
ちなみに4本挿しだとメモリスピードはAUTO設定で2133MHzに落ちます。マニュアルでは「ものによっては2400MHzでも動く」みたいなことが書いてありましたがラックアップした後で気づいたので起動失敗したときのCMOSクリアが面倒くさく、このまま運用に入ります(笑)。